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ユミル 「私は最低」+東洋で「東洋鬼」というシャレではないか。 東洋鬼(トンヤングイ)とは、中国人の日本人に対する差別用語。 鬼を破字すると「由ムル」=ユムル ユミルは自分が鬼(英語ではデビル。たとえば『鬼滅の刃』の海外タイトルは「Demon slayer(悪魔殺し)」)であるのが嫌だった 魅力=ミカサのチャーム(魅了の魔法)で、女王(アリ、ハチ)のこと。 だから「もう自分は鬼じゃない、魅力の魅として楽しく生きてやる」 ユミルを破字して逆に読むと「ヒミコ」 ※ヒミコを卑弥呼と書くのは、侮蔑するための当て字。古代のチャイナでは自分以外の国や人種に差別的な字を付けてるのが習慣だった。一種の誤訳と言える。おそらく「日巫女」が正しい表記だろうという意見が多い。 ※邪馬台国(ヤマタイコク)も誤訳。実は当時の発音では「邪馬台」は「ヤマダ」または「ヤマドゥ」。つまり「ヤマト(大和)」のこと。 ※古代日本の発音は「両唇音」と言って、話すときに一語ずつ唇を合わせていた。そのため「パ(pa)」と「バ(ba)」の区別が分かりにくい。 ※発音をはっきり区別できない日本の方言は多く、最近まで東北の一部では「シ」と「ス」が区別できなかったり、江戸弁では「シ」と「ヒ」を逆に発音したり、「ブ」と「ビ」が区別できなかった。 ※黒澤明の映画や『必殺仕事人』シリーズの中村人の姑(しゅうとめ)役で有名な女優の「菅井きん」さんも、初めて東京に来た時に、東京の人の「渋谷(シブヤ)」と「日比谷(ヒビヤ)」の発音が分からず、大変苦労したというエピソードを『笑っていいとも』で紹介していた。江戸弁では渋谷は「ヒビヤ」、日比谷は「シビヤ」と発音するためである。 ※ほかにも、今でも栃木弁では数字の「七(シチ)」を「ヒチ」と発音するなど、こうした古代日本語の形質を残す例は多い。 魅力の「魅」を破字すると「由未ムル」=「ユミムル」。 漢字の「力(チカラ)」を片仮名の「カ」だと考えると、魅力は「ミカ」。 ムを「△」だと考えるとミカサの右手の入れ墨を指すとも考えられる。 魅(=女王)からミカサ(△)を取ったのが「ユミル」。 魅力を「ミカ」と読み、ミカサに変換。 ミカは「甕(カメ)」でメが付く。 甕星(ミカボシ)は彗星のこと。 ミカサ、エレン、アルミンは太陽、ブラックホール、彗星、あるいは太陽、地球、月のような天体を表す。 ハレー彗星は、太陽の引力に引っ張られて巨大な楕円軌道を描く。
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ミカサ・アッカーマン&ランサー ◆FFa.GfzI16 市立図書館。 ミカサ・アッカーマンは愛用のマフラーを膝元にかけ、個室ビデオコーナーに座り込んでいた。 迷彩を突き刺すような強烈な光が飛び込んでいく。 耳元から無慈悲なほどに注ぎ込まれる未知の情報がミカサのニューロンを焼く。 彼女のゴースト、コトダマ、霊的情報、総じて『魂』と呼ばれるものに、説明不能な痛みが走る。 それでもミカサの意識は目の前の映像に集中していた。 世界は、美しい。 世界には『海』というもの存在する。 そこは塩分濃度が非常に高い水で構成されている。 高級品である塩、それを多く含んだ水が取りきれないほどにあふれているというのだ。 すべての生命の源は『海』であるという。 正確に言えば、がぐつぐつと波を打っている生命の存在を許さない『炎の水』の『海』から生まれた。 そう、『炎の水』なのだ。 そこには、生命の存在が許される一片の道理もないように見えた。 しかし、始まりはそこにあった。 始まりは、生命など生まれるはずのない世界だったという。 世界には『氷の大地』が存在する。 一面に広がる『氷の大地』は全てを失わせる、そこは時が止まったような空間だ。 しかし、その上空にはミカサが知る由もなかった世界が広がっている。 北天に広がる『オーロラ』、それは空のさらに上存在する、『宇宙』の奥深くから届く『星の光』であった。 そう、『星々の煌き』とは全てに論理的な意味が存在する。 それはあまりにも無慈悲で、あまりにも優しかった。 世界は、空を見上げるだけで広さを証明してみせるのだ。 気づけば、ミカサは眼から涙を零していた。 感動ではない。 感傷だ。 こんなものが世の中には存在していた。 いや、これこそが世界だったのだ。 しかし、ミカサには、ミカサ『達』にはその世界を見ることが出来ない。 鳥籠の中に飼われるように逃げ込んだ、ミカサ達には。 『巨人』という名の人類の天敵から逃げ出し、世界を捨てたミカサ達には。 永遠に、見ることが出来ないのだ。 「……」 ミカサは右手で涙を拭い、マフラーで口元を覆い隠す。 そして、そのまま逃げ出すように図書館から外へと出た。 そこから広がる世界はミカサの知るそれとは大きく異なっている。 なのに、かつてミカサは違和感を抱くことなくこの世界で生活していた。 『ゴフェルの木片』によって導かれた『方舟へと至る聖杯戦争』。 ミカサがこの街に訪れる前。 人類を守る『壁』と隣接しているトロスト区が巨人によって襲撃された。 本来ならば破壊されることのない壁を破壊され、トロスト区は壊滅することになったのだ。 かつて、ミカサが二人の母を失った時のように。 しかし、トロスト区は奇跡的に、そう、奇跡のようなお話で救われた。 一人の『人間』が『巨人』へと変化することによって、救われたのだ。 その後、巨人達の死体の処理が行われた。 ミカサが手に入れたゴフェルの木片は、その際に巨人の体内から発見されたものだった。 それは奇妙なことに、一切の汚れが付着していなかった。 巨人の胃液による汚れが存在せず、持ち上げて軽く振ってみせるだけで、その汚れは落ちた。 木片を発見した時のミカサは魅入られたように眺め続けていた。 感染症を起こしかねない死体の処理も忘れ、木片に何かを見出したように、強烈な巨人への怒りと家族への愛情を抱いて。 ミカサは、眺め続けていた。 気づけば、全てを忘れてミカサはこの街で生活していた。 ぬるま湯のような日々だった。 深い怒りも、愛情もなく。 ミカサはただ息をするだけで生きていた。 飼いならされるという言葉があるが、ミカサの状態はまさしくそれだった。 『見えない何かに飼いならされている』ようだと。 ある日、そう考えた時。 唐突なまでに全てを思い出した。 怒りも、愛も。 ――――そして、恐怖も。 鳥籠の中に囚われていた恐怖と屈辱の記憶。 それを、はっきりとミカサは思い出した。 その恐怖と屈辱の世界を塗り替えすために、ミカサは『聖杯戦争の優勝』を決意した。 影奉仕が、嘲笑うように伸びている。 コンクリートジャングルはミカサの魂を激しく圧迫する。 『ここではないどこか』への郷愁。 全てを可能とする願望機。 夢の様な世界で、夢の様な奇跡を手にする。 ミカサに与えられた試練と機会は、世界の美しさを暴力じみて突きつけられることだった。 ◆ ミカサは、図書館から抜けだすと丘の上へと向かった。 風がミカサの身体を目掛けて駆け走ってくる。 『この風はどこからやってきたのだろうか』、ミカサはそんな益体もないことを考えた。 ここからは壁は見えない。 かつては憧憬だけを煽っていた空も、無限の広さを演出している。 そこには世界がある。 ミカサの知らない、無限というものを教えてくれる。 周囲の視線を感じた。 ミカサは東洋人と北欧人のハーフだ。 元の世界では『東洋人とのハーフ』であったが、この世界では『北欧人とのハーフ』であった。 絶滅したと言われる自身のオリジンが、今も目の前を歩いている。 そこに奇妙な念を感じ、同時にどうしようもない安堵を覚えた。 一人だけではないという、安堵。 あまりにもこの世界は表面的に美しく、優しかった。 「マスター」 堪え切れないように目を伏せたミカサの元に、冷たい声が響いた。 気づけば、ミカサの背後に一人の女が立っていた。 黒い軍服は奇妙なことにノースリーブワンピースの形状をしている。 スカートには大きなスリットが入り膝上10センチにもなるミニスカート。 ノースリーブではあるが七分丈の袖がつけられ、手元にはやはり黒い革手袋。 艶やかな脚は黒いストッキングに包まれ、ヒールの高い軍靴を履いていた。 ノースリーブによって露出された肩を隠すように備えた黒い外套を風に棚引かせる。 ランサーのサーヴァント――――東ヨーロッパ帝国連合の猛将・セルベリ・ブレス。 長い白銀の髪は周囲を探るように風に揺れ、血のように紅い瞳は油断なく周囲を警戒している。 軍服を押し上げる豊満なバストは女性であることをこれ以上となくアピールしているが、手に握られたライフル銃がその柔らかな印象を簡単に拭い去る。 『Ruhm』と呼ばれる愛用の歪なライフル銃はドラム式のマガジンと高性能の反動装置から人が扱えるものではないことを教えてくる。 しかし、これはセルベリアの宝具ではない。 宝具による魔力の消費を抑えるために、通常兵装として扱っているのだ。 「わかってる、ランサー」 ミカサは郷愁の念を収めるために、マフラーを指でなぞった。 このマフラーはミカサにとって家族の象徴であり、ミカサが一人でないことを言葉よりも雄弁に語りかけてくるものだ。 マフラーをなぞるたび、ミカサの心はエレンが与えてくれた暖かさを思い出す。 エレン・イエーガー。 ミカサの、何よりも大事な、残されたたった一人だけの家族。 巨人に家族を奪われ、巨人に自由を奪われていることに気づいた少年。 「離れるぞ、現状での交戦は賢くない。 戦うならば、仕掛けるか籠城か、だ」 「……ランサー」 ミカサは静かに、しかし、俊敏に動きながらランサーへと語りかける。 視界の端にひっそりと映った、ランサーの発見した遺体。 聖杯戦争への非参加者の魂を食らい、サーヴァントへの力と変える『違反行為』。 奇跡の代償。 奇跡を得る資格のない、生贄。 「こんな世界でも血の匂いと色は変わらないのね」 ミカサは口元のマフラーを鼻元まで持ち上げた。 死体の方向から視線を逸らす。 夕焼けがあまりにも美しく街を照らしていた。 ――――世界は美しい。 今度は涙は出なかった。 しかし、やはりその足取りは逃げ出すような色を感じさせた。 ミカサにとって今の世界はあまりにも美しすぎた。 そうだ、美しすぎる。 ミカサにとって、その美しさは。 ――――そして、とても残酷だ。 世界の無情さそのものだった。 ◆ 「……………ただいま」 ミカサは自宅の扉を開く。 人の気配がする。 人工的な光がミカサの目を刺し、香ばしい匂いが鼻をくすぐる。 わかりやすい『幸せの形』がそこにあった。 「……」 しかし、偽りにすぎない。 こんなものは、全て偽りの生活なのだ。 ミカサの両親は、殺された。 二度目の両親も、もう居ない。 それが全てだ。 ミカサの両親は、それで終わってしまったのだ。 だから、今の両親はただの悪趣味なおままごとに過ぎない。 「ちょっと、ミカサー!」 「……」 『母』として設定された声から逃げこむように、いや、実際ミカサは自室へと逃げ込んだ。 無慈悲に襲いかかる幸せから逃げ込んだのだ。 そして、その幸せを間違っても感じてしまわないためにも、ミカサは学習机へと向かった。 「ランサー」 若干、乱れた声だった。 動揺と、不安。 ミカサはここまでの時間、エレンと離れているのは久しく存在しなかった。 どうしようもなく、エレンに会いたかった。 「ここにいる」 霊体化していたランサーが姿を表す。 心の乱れをそのままに、ミカサはランサーへと睨みつけるように視線を向ける。 乱雑とした室内、しかし、それは無精から生まれるものではない。 机上には広げられた一枚の使い込まれたノート。 ミカサは記憶に目覚めて以来、時間さえあればランサーと聖杯戦争に向けた作戦を練っている。 今日、図書館へと向かったのもこの街という街の全てを把握するための行動だ。 「今日もやる」 ミカサの言葉にランサーは頷き返し、聖杯戦争のルールを口にし始める。 ミカサはランサーから語られる聖杯戦争のルールを、脳に刻みこむようにノートへと書き込む。 それは幾度と無く把握した内容。 しかし、反復し続ける。 そこに見逃しがあってはならないのだから。 英霊。 サーヴァント。 ムーンセル。 令呪。 魔力。 魂食い。 契約。 宝具。 ランサー自身の性能。 ランサーが判断したミカサの性能。 魂食いを行っているサーヴァントの存在。 何度なく把握した内容を終え、次はランサーと当面の戦略について論議する。 ランサーは隠密行動には向かない。 長距離からの狙撃も不可能だ。 ミカサの魔力供給も理想とは言いがたい。 ミカサの所持する立体機動装置、外へと持ち運んだことはないが何度となく調整は済ませてある。 スナップブレードは獲物としては不十分だ、あまりにも目立つ。ナイフなどとはわけが違う。 マスターの暗殺も難しい。 手持ちの札は、正直なところ苦しい。 勝利は遠いように思える。 ならば、魂食い。 その言葉がミカサの頭によぎるが、即座に却下。 管理者と呼ばれる存在との対立は避けるべきだ。 管理者に察せられることなく魂食いを行える技術はミカサもランサーも所持していない。 (管理者は『それ』を全面的に警戒している以上、潜り抜けることは実質不可能。 そこから『管理者の標的』となってしまうデメリットを考えると、現状では安易な悪手の一つ) などと、ミカサは様々な理論を立てるものの、心の奥底でその行動に対する忌避感も当然存在した。 殺人に忌避がないわけがないのだ。 ただ、それを超える物がミカサの中には存在する。 しかし、しかし、もしも。 捨て身を選ばざるを得なくなれば、魂食いも―――― ミカサは首を横に振る。 少なくとも、今はデメリットの大きさから使わないと決めた。 魂食いも考慮した戦法も考えつつ、本筋は別のところに見出すべきだ。 ミカサは図書館から持ちだした地図を眺める。 ランサーが語るような魔術師であれば、ここから有利な拠点などを導き出せるのだろう。 それは単純な土地の構造だけではなく、魔術的見地から見た大地に流れる魔力の流れも考慮した上でだ。 ミカサはインチキじみた風水本から、それを想像する。 東西南北、川の流れ、山、それを考慮した上でその流れを遮るように存在する建物。 そこから危険であり陣地を構えているであろう魔術師を警戒するのだ。 それをランサーとともに不十分な知識で話し合い、最後は十分な食事と睡眠を取る。 日が登っているうちには知識不足を様々な行動で埋め、日が沈めばそれらを加えた作戦を立てる。 現状、幸運な事にサーヴァントとの交戦はない。 しかし、明日にはあるかもしれない。 ミカサは張り詰めたままベッドへと向かわなければいけない。 いや、魂食いを行っている参加者が存在する以上、明日には偽りの両親が死んでいる可能性だってある。 眠る暇などなければ、眠っていても迎え撃てるほどミカサには力がない。 それでも、寝なければいけない。 休息を取らなければ、十全の力を発揮することなど出来ないのだから。 「マスター」 しかし、今日に限り、そのルーチンが違った。 ランサーがミカサへと語りかけたのだ。 ミカサはベッドに腰を掛け、ランサーとよく似た冷たい眼でランサーを見つめる。 ランサーは怯まない。 睨み返すように冷たい眼でミカサを見つめた。 「私の槍は殿下のものだ」 艶やかな唇から発せられた言葉は、今までミカサに語られなかったランサー自身の過去だった。 英雄であるランサーの過去を、ミカサは断片的にしか知らない。 魔力パスによって繋がったミカサとランサーは、その記憶を混濁した状態で共有する。 睡眠という行為によって、自我が混ざると考えれば良い。 ミカサは夢によって見たランサーの断片的な生を想い出す。 そこには常に一人の男が居た。 冷たい眼をしていた男だった。 ミカサやランサーの眼も冷えたものだが、その奥には確かに暖かなものが存在する。 男の眼には、それすら存在しなかった。 しかし、ランサーにとってはその男こそが全てなのだろう。 その男が居なければ、ランサーの瞳もまたただの冷たいだけの眼となっていたのだろう。 「我が槍は殿下の栄光を闢き、我が盾は殿下の栄光を覆う。 マスターとは主従の契約を結んだが、殿下への忠誠を覆すことだけは許さない」 ミカサの想像通り、ランサーにとっての英霊としての全ては『殿下』に捧げられているのだろう。 ランサーの心奥深くに潜んだ願いが報われることがないと知っても。 槍に込められた想いは、その恋慕も含まれている。 報われない槍を振るい続けることは、どのような想いだったのだろうか。 ミカサには、正直なところエレンへの想いは様々なものが入り混じっている。 家族としての愛情、異性への恋慕、人としての尊敬。 当然だ、何か一つに固まる感情はあり得ない。 セルベリアだって、確かに主への報われることのない恋慕の情は大きいが敬意もまた余りあるほどに大きい。 「しかし、マスターの瞳が我が穂先と同じ場所を向けられているというのならば、この槍はマスターのものだ」 「……」 ランサーの取り出した、無骨な槍に息を呑む。 ランサーの身の丈ほどもある巨大な青白い槍だった。 ヴァルキュリアの槍と呼ばれる、ランサーの愛槍。 「これが私の宝具だ、マスターが所持しているべきだ」 「……私が、所持?」 「覚醒用のラグナイトであり、私の宝具だ。 その光で私を照らすことによって、私は初めて本来の力を発揮する。 ヴァルキュリア人として覚醒することで、この槍の力も十二分に発揮できる」 ラグナイトと呼ばれる特殊な物質。 そこから発生するラグナイト光に照らされ、ランサーは体内のラグナイトエネルギーを爆発的に増加させる。 これは光を発生させること自体は容易であり、ミカサにも扱うことが出来る。 同時に、ミカサはその光をランサーの過去から知っていた。 研究所――――あまりにも非人道的な扱いを受けていた記憶。 四六時中ラグナイト光に照らされ続け、ランサーがその携帯すらも拒絶するほどトラウマを抱いていたこと。 そう、ミカサは理解していた。 この光はランサーにとって嫌悪するものであり、同時に『殿下』から求められる『セルベリア・ブレス』にとっての全てであることを。 『セルベリア・ブレス』ではなく、この光が生み出す『兵士』が求められているのだ。 「勝つのならば、全てを使え。殿下のように、私を物として扱え」 ランサーの瞳から悲しみが窺えた。 ミカサの向けてくる眼が、ランサーには辛かったのだ。 ランサーは、ミカサが自身に向ける眼への変化を感じ取っていたのだろう。 ミカサの無意識な変化だ。 「殿下のように、私を見てくれ。 殿下のように、私を無視してくれ。 そうでないと、私は……耐えられない」 ランサーの過去を知ってしまったからこそ、知らずの内にランサーへの接し方に変化が生まれていた。 ミカサは感情の起伏が薄いように見えるが、実質のところ感情に強く左右される普通の人間だ。 優先順位は存在する、しかし、心がそれに抗う。 ミカサ・アッカーマンは十五歳の少女であり、世界に絶望して一筋の光に縋る弱い人間だ。 だからこそ、ランサーの気持ちが理解できた。 ランサーは救われた、皇子なる男にどんな思惑があろうとランサーは救われたのだ。 しかし、そこから生まれた想いが答えられることは永遠にない。 だのに、新たな『主』が求めていた眼を向けてくることが。 ランサーのことを『セルベリア・ブレス』として見てくる眼が。 ランサーにはどうしようもないほどに耐えられなかった。 ――――世界は美しい。 「その令呪で、その気持で……殿下の槍であることから、私を引き離さないでくれ」 ――――そして、とても残酷だ。 【CLASS】 ランサー 【真名】 セルベリア・ブレス@戦場のヴァルキュリア 【パラメーター】 筋力D(B-) 耐久D(B-) 敏捷C(B+) 魔力B 幸運E 宝具B ※()内のパラメーターはヴァルキュリア人としての能力を発揮した状態でのパラメーター 【属性】 秩序・中庸 【クラススキル】 対魔力:C(B) 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 ヴァルキュリア人として覚醒した場合は1ランク上昇する。 その場合、魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 【保有スキル】 戦乙女:C 後述の宝具に依存するスキル。 宝具の発動と同時に効果を発揮し、身体から青い輝きを発するようになる。 この際の輝きはすなわち魔力であり、魔力が炎のように放出している状態であるため他の参加者から察知されやすくなる。 ランク:Cでは上昇効果はなく、本来のヴァルキュリア人としてのパラメーターを取り戻すことになる。 魔力放出:D 武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。 いわば魔力によるジェット噴射。 絶大な能力向上を得られる反面、魔力消費は通常の比ではないため、非常に燃費が悪くなる。 軍略:D 多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。 自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。 【宝具】 『戦場の戦乙女(ディ・ワルキューレ・アインズ・シュラハトフェルト)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人 セルベリアの軍が携帯していた覚醒用のラグナイトを使い、ヴァルキュリア人へと覚醒する。 第二次ヨーロッパ大戦にて無双を誇ったセルベリアの力の源であるラグナイトが宝具と化したもの。 ラグナイトエネルギーを自らの身体で操る能力を得、ヴァルキュリアの槍から光線を発生させることが出来る。 優秀な魔術師ならば、ラグナイトからよりエネルギーを引き出しセルベリアのパラメータを上昇させることも可能。 現在のマスターであるミカサにはそこまでの供給が出来ない。 『命短し、誘え乙女。蒼き唇、褪せぬ間に。(アインラデゥン・ツ・ヴァルハラ)』 ランク:A 種別:対城宝具 レンジ:1-100 最大補足:10000人 自身の体内のラグナイトエネルギーを暴走させ、巨大な爆発を起こす。 一要塞を消滅させ、さらに一帯を荒野と化す威力を持つ。 自らを構成しているエネルギーの全てを暴発させるため、使用後にセルベリアは消滅する。 暴走させることで発動させるため、威力をコントロールすることも不可能。 だが、セルベリア自身の魔力だけを利用するために発動は容易である。 【weapon】 『ヴァルキュリアの槍』 ラグナイト鉱石と呼ばれる鉱物で作られた、セルベリアの身の丈ほどもある巨大な青白い槍。 セルベリアが持つことで自身と槍のラグナイトエネルギーとを組み合わせて、光線を発することも出来る。 巨大だが同時には一つしか発生させられない光線と、一つ一つは細いが同時に多数発生させることが出来る光線を使い分ける事ができる。 射程距離はセルベリアの視界に届く全てであり、第二次ヨーロッパ大戦では無双を誇った。 『ヴァルキュリアの盾』 ラグナイト鉱石と呼ばれる鉱物で作られた、円状の盾。 セルベリア自身のラグナイトエネルギーによって補強されており、砲身が大型に強化された戦車の砲弾も防ぐことが出来る。 『Ruhm』 狙撃銃の精度と重機関銃の火力を持ったライフル銃。 弾倉はドラム式であり重厚に反動装置を装着している、ヴァルキュリア人の末裔であるセルベリアだけが使える銃。 「名声」の意味を持ち、セルベリアがマクシミリアン皇子から授かった兵装。 ヴァルキュリア人として覚醒していない状況では主にこのライフル銃を扱う。 【人物背景】 侵略者ダルクス人に勝利してヨーロッパを守った後、突如姿を消したと言われる伝説的な民族『ヴァルキュリア人』の末裔。 銀髪赤眼というヴァルキュリア人の血を色濃く受け継いでおり、そのため幼少の頃より研究機関に囚われていた。 その研究機関から東ヨーロッパ帝国のマクシミリアン皇子から救われ、忠誠を誓っていた。 同じくヴァルキュリア人として覚醒したアリシア・メルキオットに敗れる。 アリシアに対しては同じヴァルキュリア人の末裔として、敵として以外の感情を抱いている。 その後、アリシア達によってと自らの部下が捕虜として護送され、自爆の影響が及ばない範囲まで離れた後、ガリア公国大将とその本隊を道連れに自爆した。 【サーヴァントとしての願い】 東ヨーロッパ帝国連合の栄光、すなわち、マクシミリアン皇子の栄光。 【基本戦術、方針、運用法】 戦闘時にはヴァルキュリア状態では魔力の放出によって他サーヴァントに察知されやすく、通常時では火力が低い。 狙撃手ほどではないが射程距離が広く耐久に優れているために、中距離戦闘には秀でている。 宝具は自爆であるためにセルベリア自身は消滅するのが特徴である。 【マスター】 ミカサ・アッカーマン@進撃の巨人 【参加方法】 巨人の体内から現れた謎の木片を回収した際、願いを秘めていたミカサが『所有者』と認められて聖杯戦争に参加させられた。 【マスターとしての願い】 巨人の殲滅 【weapon】 『立体起動装置』 アンカーが付いた二つのワイヤーの射出機が腰ベルトに付けられ、操作装置を兼用する剣の柄部分と繋がっている。 このワイヤーを打ち出し、壁や巨人の体に突き立てて高速で巻き取ることによって、素早い空中移動を可能にする。 カードリッジ式のガスボンベが燃料となっている。 自宅に幾つか予備のガスボンベ補給を所持している。 『剣(スナップブレード)』 前述の立体機動装置と連動している、正確には立体機動装置の操作装置を『柄』として剣を加えたもの。 「柄」は撃鉄、ブレーキレバー(制動操作装置)、二つのトリガー(引鉄)、二つの補助スイッチ(刃のリリースなど)を持ち、操作内容は柄尻から伸びる管を通して各所へ有線で送られている。 接続先は柄からアンカー射出装置基部、そこから別口で後方のガス供給弁の順。 刃の部分には特殊な製法で折れ筋が入れられており、折る刃式カッターナイフの刃を拡大延長したような外見をしている。 高負荷が掛かった際には簡単に折れる仕様で、これにより持ち手や柄の保護を行っている。 【能力・技能】 格闘術やサバイバル技術などの他に、立体機動装置を利用した特殊な移動法を所有している。 『立体機動』 前述の立体機動装置を使用することによって行う移動方法。 ワイヤーの射出と、そのワイヤーの巻き揚げによって行う高速・高所移動。 【人物背景】 繁栄を築き上げた人類は、突如現れた天敵の『巨人』から逃れるために『壁』が築き上げた。 その中で安穏とした日々を百年送り続け、ミカサもそのうちの一人だった。 しかし、ちょうど百年後。 ついに巨人によって『壁』の一つが壊され、ミカサは巨人によって親代わりのイェーガー夫妻を『捕食』される。 ミカサはそれ以前にも両親を人身売買を目的とした暴漢達に殺されている。 その際に父の友人であったグリシャ・イェーガーの息子、エレン・イエーガーに救われている。 家族を失った後のエレンの言葉に強く惹かれ、彼のことをかけがえのない『家族』と認識している。 二度家族を失った生い立ちから世界は美しいが、残酷で理不尽なものだということを理解している。 ミカサの世界ではほぼ絶滅されたとされる東洋人のハーフである。 【方針】 いかなる方法を使っても願いを叶える。 魂喰いについては、管理者の存在とそれ自体への忌避感から迷いを抱いている。 BACK NEXT 011 遠坂凛&ランサー 投下順 013 寒河江春紀&ランサー 011 遠坂凛&ランサー 時系列順 013 寒河江春紀&ランサー BACK 登場キャラ NEXT 参戦 ミカサ・アッカーマン&ランサー(セルベリア・ブレス) 038 母なる海
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AOT/S35-061 カード名:“不器用な愛情”ミカサ カテゴリ:キャラ 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:4500 ソウル:1 特徴:《兵団》?・《武器》? 【永】 他のあなたのカード名に「エレン」?を含むキャラがいないなら、このカードはあなたのスタンドフェイズにスタンドしない。 【永】 他のあなたのカード名に「エレン」?を含むキャラがいるなら、このカードのパワーを+1500。 【自】 [①] このカードがアタックした時、クライマックス置場に「心臓の鼓動が聞こえる?」があるなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室のカード名に「エレン」?を含むキャラを1枚選び、手札に戻し、そのターン中、このカードのパワーを+1000。 ……どうか、死なないで…… レアリティ:R 15/08/17 今日のカード ・対応クライマックス カード名 トリガー 心臓の鼓動が聞こえる?
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ミカサ手芸店 手芸一般 和歌山県有田市箕島222 0737-82-4020 地図 2007-01-19 →「ミカサ手芸店」に関する過去の書き込み 2スレ 737
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AOT/S35-065 カード名:“みなぎる殺気”ミカサ カテゴリ:キャラ 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 ● パワー:2000 ソウル:1 特徴:《兵団》?・《武器》? 【自】 あなたがこのカードの『助太刀』を使った時、あなたのカード名に「エレン」?を含むキャラがいるなら、あなたは自分のバトル中のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1000。 【起】●助太刀1000 レベル1[手札のこのカードを控え室に置く](あなたは自分のフロントアタックされているキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1000) 死体がどうやって喋るの? レアリティ:U 15/09/02 今日のカード
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AOT/S50-075 カード名:“命果てるまで”ミカサ カテゴリ:キャラ 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:5500 ソウル:1 特徴:《兵団》・《武器》 どんな手を使っても、必ず……! レアリティ:C 進撃の巨人 Vol.2収録 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 “とりとめのない日常”エレン 0/0 500/1/0 赤 対応カード
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AOT/S50-054 カード名:“一筋の光”ミカサ カテゴリ:キャラ 色:赤 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1500 ソウル:1 特徴:《兵団》・《武器》 【自】 アタックフェイズ中、あなたのキャラが、他の枠に動いた時、そのターン中、そのキャラのパワーを+500し、そのキャラに次の能力を与える。『【永】 このカードの正面のキャラはサイドアタックできない。』 【起】 集中 [① このカードをレストする] あなたは自分の山札の上から4枚をめくり、控え室に置く。それらのカードのクライマックス1枚につき、あなたは自分の控え室のキャラを1枚まで選び、手札に戻す。 SR:こいつの首を刎ねることだけに集中して。一瞬でも躊躇すれば、もうエレンは取り返せない レアリティ:R,SR 進撃の巨人 Vol.2収録
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登録日:2011/05/20 Fri 14 43 59 更新日:2024/04/30 Tue 13 03 17NEW! 所要時間:約 18 分で読めます ▽タグ-リスト 一覧 9つの巨人 あの日の少年 エルディア人 エレン エレンゲリオン エレンレクイエム エレン・イェーガー ダークヒーロー プロフェッショナル出演 ラスボス ラスボス系主人公 不屈 不撓不屈 世界の敵 主人公 主人公→ラスボス 九つの巨人 人類の敵 人類種の天敵 初志貫徹 加害者にして被害者 哀しき悪役 地鳴らし 大量殺人鬼 奴隷 始祖の巨人 巨人化能力者 必要悪 悪魔 悪魔に成り果てた男 悲劇の主人公 戦鎚の巨人 最後の巨人 有言実行 梶裕貴 死に急ぎ野郎 涙腺崩壊 熱血 狂人 童貞 第104期訓練兵 紅蓮の弓矢 終尾の巨人 自己犠牲 自由 自由の奴隷 自由を知りたかった少年 調査兵団 超大型巨人 進み続ける者 進撃の巨人 馬鹿 駆逐系男子 「駆逐してやる!!この世から…一匹…残らず!!」 漫画「進撃の巨人」(別冊少年マガジン)の主人公。 CV 梶裕貴 誕生日 3月30日 年齢 15歳→19歳 身長 170cm→183cm 体重 63kg→82kg ●目次 ●概要 ●本編での軌跡調査兵団入団 VS 女型の巨人 VS 鎧の巨人 超大型巨人 王政編 ウォール・マリア最終奪還作戦 4年後 進撃の記憶 進行する超大型巨人と対抗する人々 ●余談 ●台詞 ●概要 ウォール・マリア南端のシガンシナ地区出身。町医者グリシャ、その妻カルラの一人息子。 ある事情で同い年の少女ともに暮らし、幼馴染の影響で、危険だが可能性に満ちた壁外への関心を持つ。 10歳のときに超大型巨人の襲来を目の当たりにし、巨人に蹂躙されるシガンシナ区から逃げる際に、 母親が喰われるのを目にしたことで巨人に深い憎悪を抱いた彼は12歳でウォール・ローゼ南端トロスト地区の訓練兵団に入団し、厳しい訓練の中で巨人を殺すための力を身に着けてゆく。 虐められている友人を身を挺して助ける、初対面の少女を助けるために自分より大きな大人に立ち向かうなど、同世代の訓練兵との衝突を繰り返しながらもその強靭な精神力を評価され、15歳時に第5位の成績で訓練兵団を卒業。 しかしその翌日、トロスト区にて固定砲整備を行っていたところに突如として超大型巨人が出現し、開閉門を破壊される。 壁内へ続々と侵入した巨人を殺すために奮起するも、新兵である彼らと巨人との力量差は絶望的であり、 仲間が喰われる中で自身も片脚を喰いちぎられてしまう。 戦意を喪失し、今にも巨人に喰われる寸前であったアルミンを助けるために片腕を残して呑み込まれ、壮絶な戦死を遂げた… …と思いきや、その巨人の体内で図らずも15m級の巨人に変身したエレンは結果的に20体の巨人を屠り去る。 人間として培った格闘技術は健在だが、精神が凶暴化しているようで当初は全く制御できず、かなりの体力の消耗を強いられる上に自力で元に戻ることは出来なかった(*1)。 この巨人体(通称・エレンゲリオン(*2))に変身する能力が覚醒してからは失った四肢が元通りに再生するなど、異常な回復能力が備わるなどといった変化が見られる。 その後、「巨人になる化け物」として処刑を求める勢力から逃れつつ、 彼は「人類の希望」として巨人たちとの戦いに身を投じるようになる… ●本編での軌跡 調査兵団入団 前述の通り、最初の巨人化後は彼を恐れる兵士たちに囲まれて殺されそうになっていたが、アルミンの決死の時間稼ぎによって難を逃れる。 直後のトロスト区奪還作戦にて、高さ10mはあろうかという大岩を運んで壁の穴を塞ぎ、ウォール・ローゼ陥落という最悪の事態は防がれた。 その後、エレンを団員として迎え入れようとする調査兵団と、彼の生体解剖を求める憲兵団が衝突する裁判が開廷される。 最終的に調査兵団のリヴァイ兵長預かりの身となり、調査兵団特別作戦班、通称「リヴァイ班」に編成された。 エレン本人のおぼろげな記憶によれば、巨人化できるのは行方不明の父親に打たれた薬が原因と推察されており、 シガンシナ区の自宅地下室、そして彼が肌身離さず身に着けている「鍵」にその秘密が隠されているらしい。 今後、エレン、ミカサ、アルミンを含む調査兵団の面々は、その秘密を探るために壁の外へ出て行くこととなる。 VS 女型の巨人 彼らにとって初の壁外調査となる第57回壁外調査で女型の巨人の襲撃を受け、リヴァイ班員4名の死に激昂し、自身も巨人化して対抗する。 しかし、女型の巨人の技量はエレンの上にあり、巨人体の首を刎ねられ口内に捕らえられてしまうが、ミカサとリヴァイによって助け出された。 惨敗とも呼べるこの調査結果によって今度こそエレンの身柄は憲兵団預かりとなる寸前であったが、アルミンによって女型の巨人の正体が判明した後、再び彼女と交戦。ミカサとの連携で生け捕りに成功するが、彼女は巨人の能力で全身を硬質化させて自らを封印し、何も聞けずに終わった。 VS 鎧の巨人 超大型巨人 突如ウォール・ローゼ地区に巨人が出現した際には巨人化せずに戦闘に参加。ウトガルド城で窮地に陥っていた仲間を救出した。 しかし、その直後に鎧の巨人と超大型巨人の正体が判明。その裏切りに激怒し、巨人化して交戦。鎧をあと一歩のところまで追いつめるが、壁から落下してきた超大型に激突し敗北。四肢を切断され、ユミルと共に壁の外へと連れ去られてしまう。 その後、彼らに拘束されてウォール・マリアよりも外にある「どこか」へ連れ去られるところであったが、そこに調査兵団が突入。 エルヴィン団長の捨て身の攻撃によって二人から解放される。 開放されてなお危機去らぬ中、自らの戦いの始まりである怨敵、かつて目の前で母を喰い殺した巨人が現れた。 体力の消耗により未だ巨人化できないエレン、負傷して動けないミカサ、周囲の巨人に手一杯の他団員、 そして、あの日と同じように目の前で喰い殺されるハンネス。 「自分は結局何もできないままだ」と絶望のあまり発狂するエレン。地獄を体現したような戦況の中、エレンにミカサは「マフラーを巻いてくれてありがとう」と今までの感謝を告げる。 その言葉を聞いたエレンの両腕は急速に再生していき、 「そんなもん(マフラー) 何度でも巻いてやる」 「これからもずっと オレが何度でも」 「アアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」 人間体のまま素手で殴りかかるエレン。当然通じるはずも無く、ペチン…というなんともしょぼい音が鳴り響いた次の瞬間。 突如周囲の巨人が一斉にその巨人に襲いかかり始めた。 巨人が巨人を喰うという異常な状況の中、鎧の巨人は血相を変えたようにエレンに襲い掛かる。 だが、 「来るんじゃねぇ!! てめえら!!クソ!!ぶっ殺してやる!!」 まるでエレンの意思に従うようにすべての巨人は鎧に標的を変え、エレン達はその混乱に乗じて撤退することに成功した。 王政編 曰く「座標」とされる能力の奪取を目論む地方貴族、ロッド・レイスを筆頭とした勢力に拉致され、レイス領にある礼拝堂の地下に監禁される。 そして、それとは違う巨人の力を有していた父、グリシャ・イェーガーが5年前にレイス家の人間を惨殺してその力を奪い、 自身の巨人化能力が父を捕食して得たものであることを知る。 その重過ぎる事実にエレンはクリスタことヒストリア・レイスが自身を喰い、その力を以て人類を救うように頼んだが、 フリーダとユミルの約束を思い出したヒストリアに激励され、この世界の真実に立ち向かう決意を固めることとなった。 その際にロッドが所持していた「ヨロイ」と書かれた小瓶を噛み砕き、全身の硬質化能力を獲得している。 計画が破綻したロッドは悪あがきにと砕けた注射器の残骸を舐め取り、超大型巨人の2倍以上の体躯を持つ異形の巨人に変身する。(*3) ロッドの巨人化による崩落を硬質化能力で免れ、レイス領脱出後はウォール・シーナ壁上にてロッド巨人を迎え撃つ。 開きっぱなしの口に大量の榴弾を突っ込んで弱点のうなじごと爆破し、撃破に貢献した。 ウォール・マリア最終奪還作戦 ヒストリアの女王即位から3か月、シリアスな展開続きだった中で比較的安穏に日々を過ごす。 この間に、グリシャの旧知であったキースによる過去の話を聞き、カルラの残した「この世に生まれてきたことの偉大さ」を噛み締める。 硬質化能力による巨人処刑台の実現など、いよいよウォール・マリア奪還が現実味を帯びてきた。 世論は調査兵団を大きく支持するようになり、多くの新兵を迎えるなど今までになく希望が見えてきたが、 ライナー、ベルトルト、そして獣の巨人。敵勢力の生存を許していては人類の勝利はあり得ない。 「次は殺す」という意思を絶やさず、決戦の日を待った。 奪還作戦の夜に行われた宴席ではジャンと微笑ましくどつき合い「ワッサッ」、 かつてアルミンが話した「海」を見に行くことを誓った。 翌日早朝、シガンシナ区に到着し、壁の穴を塞ぐことに成功。その後、姿を現した巨人一派と交戦する。 硬質化を拳に集中させることで鎧の巨人の防御を易々と貫き、新兵器「雷槍」の導入もあって圧勝する。 だが、ギリギリで死を逃れたライナー(*4)の「合図」によってベルトルトが乱入。 超大型巨人への変身による大爆発によってライナーの近くにいた兵士は皆殺しになり、わずか6人でライナーとベルトルトを仕留めなければならなくなった。 一気に窮地に陥ったが、アルミンがエレンと2人でベルトルトを仕留める算段を立てる。 それは、エレンが囮の巨人を全身硬質化で生成し、そこから脱出してうなじを斬る。それまでにアルミンが超大型の蒸気を消耗させ、時間を稼ぐというものであった。実際にこの作戦は成功し、ベルトルトの四肢を切り落としてうなじから引きずり出した。 全身を黒焦げに焼き尽くされたアルミンをよそに。 この直後、車力の巨人に乗り撤退中だった獣の巨人の変身者と遭遇し意味深な言葉を投げかけられ、変身者の顔に父の面影を重ねてしまう。 そして獣の追撃にあったリヴァイと合流し、息も絶え絶えのアルミンに巨人化の注射を使い、ベルトルトを喰わせるよう急ぐ。 だが、獣の投石によって瀕死の重傷を負ったエルヴィンが新調査兵であるフロックにより運び込まれ、エレン、ミカサとリヴァイ、フロックによる殺し合い寸前の対立に至る。後に駆け付けたハンジがミカサを宥め、エルヴィンの助命という結論が下された… 「アルミンが言うんです… この壁の向こうにある海を…いつか見に行こうって…」 「でもそんな…ガキの頃の夢は… オレはとっくに忘れてて…」 「母さんの仇とか…巨人を殺すこととか… 何かを憎むことしか頭になくて…」 「でも…こいつは違うんです…」 「アルミンは戦うだけじゃない 夢を見ている!!」 「人類を救うのはオレでも団長でもない!! アルミンだ!!」 ベルトルトが目を覚ますと、1体の巨人が彼を襲う。 手も足も出せず、助けを求める声さえ誰にも届かない彼が喰われて間もなく、巨人のうなじから人が現れる。 リヴァイは、最後にアルミンを選ぶことを選択した。 エレンの懇願、育ての親であるケニーの遺言、奪還作戦の夜にこっそり聴いていた「海」、 そして、世界の真実を知るというエルヴィンの「夢」を諦めさせたこと。 彼の胸中に去来したものが何であれ、リヴァイの悔いなき選択よってアルミンは命を繋ぐに至ったのである。 エルヴィンは既に息を引き取っており、超大型巨人の力はアルミンに引き継がれた。 戦いが終結して4時間後、アルミンとサシャの無事を確認し、エレン、ミカサ、リヴァイ、ハンジは 「世界の真実」が記された3冊の手記と1枚の「写真」を発見する。 グリシャの生い立ちと壁の外の「世界」 そこには壁内の人間を「ユミルの民」「悪魔の末裔」と呼び迫害する別の民族が存在することが記されており、 グリシャはライナー達「戦士」を送り込んだ国、「マーレ」の生まれであることが判明した。 マーレは「戦士」が持つ特別な巨人「9つの巨人」のうち7つを手中に収め、約100年間に渡りエルディア人を支配下に置いていた。 グリシャは元々マーレ国内のエルディア人収容所で育ち、ある日飛行船への興味から8歳の妹、フェイ・イェーガーを連れて収容所の外へ駆け出した。 しかし、マーレの軍人二人にすぐに見つかってしまい、一人の長身の男に制裁として膝蹴りを腹に受ける。 また、もう一人いた小太りの男がフェイを家まで送り届けるとして別れた。 「クルーガー」と呼ばれる長身の男は、煙草をふかしながら「せっかくだから飛行船を見ていけ」と呼びかけた。 この日が、グリシャが見た最後のフェイであった。 家に帰っても妹はおらず、翌日、妹は川で発見された。 小太りの男は、お遊びでフェイを犬に喰い殺させていたのだ。 男は子供を無惨に殺したことなど微塵も悔いておらず、そればかりかグリシャ一家を捲し立てるばかり。 この男に、そしてそれにへりくだる父に、何より世界の現実を知らずに妹を連れ出した自分の愚かさを呪った。 この経験からグリシャはマーレに強い憎悪を抱き、18になって父の診療所を継ぐ頃にエルディアの復権、マーレの打倒を目指す「エルディア復権派」に所属し、復権派の筆頭として音頭を取ることとなる。うおおおおおおおおお! 復権派として活動する中、復権派に協力する内通者「フクロウ」によって遣わされた女性「ダイナ・フリッツ」と出会う。 彼女の情報により、全ての巨人の頂点たる「始祖の巨人」が145代フリッツ王(初代レイス王)に持ち逃げされたことが判明する。 翌年、彼女と結ばれ、1人の男児を授かる。その名はジーク。 それから5年以上過ぎ、マーレは巨人の力を継承する「戦士」の募集を開始。 マーレは軍事力の低下から「パラディ島」に逃げ込んだフリッツ王の持つ始祖の巨人の力、島の地下に眠る未知の化石燃料を手に入れる必要に迫られていた。 エルディア復権派も始祖の力が必要であり、グリシャは幼いジークに一方的な洗脳教育を施し、エルディア復権派のスパイとして「戦士」に選ばれる様に躍起になる。 そして、ジークが7つになる頃、息子の密告によりグリシャ達復権派は逮捕された。 子を自らの思想に染め上げんとする、自分が呪っていた愚かな父の姿に、そして「ジーク」という我が子に一度でも向き合うことは出来なかった。 これによりエルディア復権派は壊滅、「フクロウ」が誰かを知るためにグリシャは指を切り落とされるなど苛烈な拷問にかけられ、 巨人となりパラディ島を永遠に彷徨う「楽園送り」の為、パラディ島の海岸に連れてこられた。 そこで、彼は再会する。あの日飛行船を共に眺めたクルーガーと呼ばれていた男に、妹を犬に喰わせた、仇敵に。 妹を犬に喰わせた男、「グロス」は明らかに処刑に慣れており、グリシャの仲間に注射を施し巨人化させた後、巨人化させなかった一人を落として追いかけ回される様子を楽しんでいた。 処刑は進み、かつてのグリシャの妻、ダイナも巨人化させられた。 壁が壊された日、カルラを喰い殺したあの巨人が。 グロスはエルディア人を人間ではなく人の皮を被っただけの怪物、化け物だと嘲り、 グリシャを巨人化させずに先ほど巨人にした3~4m級に喰わせようとする。 しかし、グロスはクルーガーに突き落とされ、自業自得とばかりに巨人に食い殺された。 このクルーガーこそ復権派に情報を内通する「フクロウ」であり、所在不明の9つの巨人のひとつを有していた。 クルーガーは巨人の力を開放してマーレから移動に使われた移送舟を真っ二つにへし折り、乗船していたマーレ当局員を皆殺しにした。 その際にクルーガーはグリシャに自分が持つ「巨人」の力を託し、「壁の中の王から始祖の巨人の力を奪い、その力でエルディア人を救ってくれ」と頼んでおり、グリシャはエルディア人を救うために「始祖の巨人」をレイス家から奪い、息子であるエレンに託していた。 ちなみにその記憶がフラッシュバックした際、無意識のうちにカッコつけたポーズで呟いていたため、リヴァイに中2扱いされた。 その事実や寿命の残りを知り、父の記憶をも夢見たエレンは、同時に母の仇の正体が父の先妻で王家の末裔だったこと、そして座標の力を使う方法として王家のヒストリアを巨人化させ自分が触れるという非道なやり方がある可能性に気づいて慄きつつも、 1年後の壁外調査でパラディ島沿岸部に到達した際は念願の海を見る事よりも、広大な海原の先に存在する新たな敵に思いを馳せるのであった。 以下、23巻以降・アニメ版The Final Seasonの更なるネタバレ 4年後 「クルーガー」と名乗り、自ら目を潰し、足を切り落として負傷兵として本拠地マーレに潜入。 仲良くなった少年ファルコ(*5)の引き合わせによりレベリオ収容区でライナーと4年ぶりの再会を果たし、マーレでの生活や今までの心情を互いにさらけ出す事となる。 そして 「多分…生まれた時からこうなんだ」 「オレは進み続ける」 「敵を駆逐するまで」 ヴィリー・タイバーのエレン達に対しての宣戦布告を聞いた後に巨人化し、マーレ軍幹部を全滅させた(後にエレンはハンジにマーレ軍幹部を全滅させたことを報告している)。呼応するかの如く、エレンはマーレに対して宣戦布告を果す。 その場にいた軍人と住民を巻き込んだ戦闘で「戦鎚の巨人」を倒し能力を継承する。 帰還後、一連の独断専行による行為で地下牢に監禁されるが脱獄し、王家の末裔(=座標起動の鍵)でもあるジークの居場所の特定に乗り出した。 寿命は3年僅かで、過去に比べて仲間達と距離を取っていたりと独断で強行とも呼べる彼の行動には何かあるのかもしれない。 なおエレンの豹変ぶりにはサシャの死もあるが104期生の仲間達すら不信感を持たれ、あのミカサですら強く庇えない程であった。 だが、マーレに潜入する前のエレンは104期生の仲間達に他の誰よりも大切で長生きしてほしいとも語っており、サシャの死を聞いた際は笑って見せたと同時に誰にも気取られないよう悲痛の表情を隠していた。 さらにはアルミンと喧嘩し殴りつけ、ミカサには、アッカーマンの特性を語り、大嫌いだったと言った。 そしてシガンシナ区に大挙して奇襲しに来たマーレ軍との戦いの中で再び鎧の巨人と交戦。 ライナーからは「お前は1人なら脅威じゃない」と言われるが、新たに獲得した戦鎚の巨人の能力も使い、兄ジークの加勢もあって圧倒。 しかしそんな中、巨人化を解除しジークの元へ急ぐ途中に、怒りに燃えるガビ(ライナーのいとこ)に対巨人用ライフルで首を撃たれて、頭を吹っ飛ばされてしまうが…。 進撃の記憶 すべてのエルディア人を…安楽死させる こんなふざけた計画オレは到底受け入れられない 悪いが兄さん オレはここに来るために あんたに話を合わせていただけだ ガビによって首を吹っ飛ばされたエレンだが、事切れる前にジークと接触。 王家の血を引くジークが始祖の巨人を継承したエレンとの接触を果たしたことにより、エレンはすべての道が交わる「座標」へと導かれた。 二人は始祖の巨人の力を手にすることに成功したのである。 しかし、ジークは『不戦の契り』の鎖に繋がれており、この「座標」にて始祖ユミルに命じることが出来るのは始祖の巨人を継承したエレンのみと語る。 ボロボロの服を着た金髪の少女、『始祖ユミル』に命令する様にジークは言うが、エレンはジークから離反。 最初から、彼の馬鹿げた願いである「エルディア人安楽死計画」を止め、自身の願いを叶えるために利用していたのである。 が、始祖の力の主導権は始めから王家の血を引くジークにあった。 ジークの『不戦の契り』の鎖は偽物で、エレンの本音を知ると逆にエレンを鎖で拘束する。 ジークは『フリッツ王の思想』も『不戦の契り』も既に無効化し、エレンの本音を確かめるために芝居を打ったのだ。 エレンの本音から、ジークはエレンがグリシャに洗脳されたと思い、エレンにグリシャの記憶を見せることでその洗脳を解こうとした。 しかし、いくら記憶を見てもグリシャはエレンを洗脳する様子はない。 エレンは最初からエレンのままだった。 場面は進み、フリーダから始祖の巨人を奪うシーンになる。 グリシャはここで自身の持つ「進撃の巨人」の特性、『未来の継承者との記憶の共有』を明らかにし、未来の記憶に従い子供を殺そうとしたが…… グリシャはメスを落として、子供を殺せないとその場に崩れ落ちてしまう。 間違った過去を見ているのかと困惑するジークをよそに、エレンは父親にが話しかけた。 何をしてる 立てよ 父さん これは 父さんが始めた物語だろ エレンはグリシャに操られていた訳ではなかった。 真相は真逆、グリシャがエレンに操られていたのだ。 「進撃の巨人」の特性、『未来の継承者との記憶の共有』により、グリシャに都合のいい記憶だけを見せ操っていたのだ。 エレンこそがグリシャ、壁の王、そして世界と戦うように仕向けた元凶だった。 感謝してるよ兄さん あんたがオレを親父の記憶に連れ込んだおかげで 今の道がある あれを見たのは4年前… オレは親父の記憶から 未来の自分の記憶を見た あの景色を… グリシャは記憶の中で何かを見て、ジークにエレンを止める様言った。何かは分からないが、少なくとも大災害が起こることは確定した。 が、始祖についての主導権は未だジークにある。 エレンの目的を阻止するべく、そして自らの願いを叶えるべく全てのユミルの民から生殖能力を奪う安楽死計画の発動をユミルに命じた。 しかし、エレンは座標に向かうユミルを抱きしめ、ただの少女として彼女に訴えかける。 終わりだ! オレがこの世を終わらせてやる オレに力を貸せ! お前は奴隷じゃない 神でもない ただの人だ 誰にも従わなくていい お前が決めていい 決めるのはお前だ お前が選べ 永久にここにいるのか 終わらせるかだ オレをここまで導いたのはお前なのか? 待っていたんだろ ずっと 二千年前から 誰かを そして現実世界に戻ると、ジークのキャッチしていたエレンの首から何かが生えて胴体と繋がり超大型よりさらに巨大な身体を形成していく。 ユミルはエレンに従うことを選んだのだ。 ついに地ならしが発動し、全ての壁の硬質化が解かれ、大量の超大型巨人が姿を現した。 シガンシナ区に集まったマーレ兵を一掃するためではない。 世界から自由を簒奪するために。 オレの名はエレン・イェーガー 始祖の巨人の力を介し、すべてのユミルの民に話しかけている。 パラディ島にあるすべての壁の硬質化が解かれ その中に埋められていた全ての巨人は歩み始めた オレの目的は オレが生まれ育ったパラディ島の人々を守ることにある しかし世界は パラディ島の人々が死滅することを望み 永い時間をかけて膨れ上がった憎悪はこの島のみならず すべてのユミルの民が殺され尽くすまで止まらないだろう オレはその望みを拒む 壁の巨人はこの島の外にある全ての地表を踏み鳴らす そこにある生命を この世から駆逐するまで そして、パラディ島を除く全生命の滅亡を宣告したエレンは、この物語のラスボスとして君臨することとなる。 進行する超大型巨人と対抗する人々 エレンの巨人体姿はそれまでとは大きく変貌しており、数百対に及ぶ肋骨を引き摺り軸にしながらひたすら進み続ける異形の巨人へと変化。(*6) 特筆すべきはその巨躯であり、ページ、あるいは画面に収まらないあまりの大きさゆえに確定されていないが、 50mを超える超大型巨人を見下ろすほどの体高、そして1000mを優に超すであろう体長を持つ。 そしてその周囲を守るように無数の超大型巨人がひしめき、あらゆるものを踏みつぶすべく行進していく。 かつて壁内人類の守護という未来へと進撃した巨人は、壁外人類の死滅という終末のために進撃する「終尾の巨人」へと変わり果てたのだった。 攻撃目標は現状最も軍事力の高いマーレ大陸であり、海上に集まった世界連合艦隊を一瞬で壊滅させる。 続いてかつて訪れたマーレの街、自分が昔助けた難民キャンプの子供たちもまとめて踏み潰し、焼き殺し、ただ進んでいく。 もはやエレンを止める手立てはない様に思えたが、それでもアルミン達はエレンを止める為に動いていた。 アルミンは全てのエルディア人と巨人を支配できるエレンの影響を特に受けていないことに気付き、 レベリオ襲撃の直前の対話を含め、ライナーはエレンが「自分を止めてほしい」かもしれないという心理を推察する。 しかし、「道」を通じてエレンはアルミン達に、自身を止めたいなら戦えと告げる。 オレを止めたいのなら オレの息の根を止めてみろ 要するにエレンは「アルミン達が自分を(殺してでも)止めること」を邪魔する気がないのである。 これ程の大事を引き起こしながらそれを完遂できなくても良いのか? と矛盾に思うかもしれないが、元々エレンは主観と客観を分けて考えられるタイプである。 その価値観を簡潔に言えば 「客観的な正解(神の視点から見た最前手)など誰にもわからない。自分を含め、誰の意見も、その人の主観でしかない。誰を信じても正解である保証などないのなら、自分は自分の主観を信じる」と表現できるだろうか。 この価値観は以前「エルヴィンとアルミン、どちらを救命するべきか」でリヴァイやフロックと対立した際にも表れており、エレンは「アルミンを救うべき」という主観に従いつつも「エルヴィンを救うべきだった」という主観そのものは否定していない。 今回もエレンは「パラディ島と世界が共存するのは不可能」と信じてそれに殉じるつもりでいるが、同時にそれが自分の主観的な結論であることも理解しており、「自分が正しくてアルミン達が間違っている」と決めつけてはいないのだ。 このような考え方は作中において「女型の巨人VSリヴァイ班」や「礼拝堂地下での硬質化能力発現」といった事件を経て徐々に形成されてきたものであり、それを考えればエレンの無抵抗にも違和感は抱かないであろう。 ちなみにエレンにはまだ隠された真意があるのだが、それを踏まえても「パラディ島と世界が共存するのは不可能(どちらかが滅ぶまで戦うしかない)」と信じていたこと、それでもアルミンを否定しなかったことについては一貫している。 自由を手にするべく世界から自由を奪うために大地を進み続ける悪魔と、世界を救うために空を駆け巡る調査兵団達。最後の一瞬まで戦い続ける天地鳴動の最終決戦が今、幕を開けた…。 天と地の戦い 調査兵団とマーレの戦士が手を取り合い、マーレの生き残りが集結するスラトア要塞にて始まった最終決戦。 戦いは、始祖ユミルを味方につけた事で歴代の9つの巨人の生成を可能とし、なおかつそれを無尽蔵に戦力を補給し続けられるエレンが終始有利に進む。 開始直後、切り札であるアルミンの巨人化を封じ、残るメンバーを歴代の巨人で攻撃する。 ミカサら6人を数分で追い込み、窮地に飛んできたファルコ、アニ、ガビをも圧倒し、もはやこれまでかと思われた… しかし、「道」に到達したアルミンがジークの説得に成功したことにより、ベルトルトら歴代の継承者が一行に協力し、戦況は逆転。 さらに王家の血を引くジークが自らリヴァイに首を差し出したことで座標に干渉する力は失われ、遂に地鳴らしが停止する。 この隙を逃さず、ジャンに爆弾で首を吹き飛ばされたことによって巨人化能力の元凶たる"光るムカデ"との接続も切られる。 そしてアルミンが超大型巨人になる際の爆風を受ければ、流石にひとたまりもなかった。 さよなら…エレン しかしながら、コレで死ぬようなラスボス(エレン)ではない。 始祖の力の一部を使ってか、残った首から下にアルミンの超大型巨人と同様の巨人体を生成。 砂の雪原を踏みしめながら、2人は最後の殴り合い勝負に出る。 最期 エレンが超大型巨人の肉体を生成した傍ら、首から飛び出た"光るムカデ"にも動きが見られる。 これは… ラガコ村と… 同じやり方なんじゃ… コニーは突如、光るムカデから発せられた謎のガスから最悪の可能性を予感する。 ユミルに寄生して以降、2000年もの時を生きたこの生物がただ殺されるのを良しとするはずもない。 最後の足掻きに、ユミルの民を巨人化させるガスをまき散らしたのだ。 これにより、要塞頂上に集まっていた全てのエルディア人が無垢の巨人に変貌。ジャン、コニー、ガビも事実上の死を遂げる。 巨人継承者とアッカーマン一族は辛くもその影響から脱することが出来たが、ライナー達にはかつての面影のある彼らを殺すことなど出来ず、絶望だけが渦巻く最終局面に至る。 アルミン、ミカサ、リヴァイ、ファルコの4人しかエレンの対処が出来ない状況に陥り、 ここに来てミカサの頭痛が耐えきれないまでに悪化。そして… 突如、「道」によって再現された世界に送られる。 そこでは、レベリオ襲撃以前にエレンとミカサが逃避行を完遂した世界が映し出されていた。 ユミルの呪いによってあと4年しか生きられないエレンは、最後の時まで穏やかな日々を送るという2人だけの誓いを思い返しながら、ミカサにもう一つの「約束」を告げる。 オレが死んだらこのマフラーを捨ててくれ… お前はこの先も長生きするんだから… オレのことは忘れて… 自由になってくれ… ごめん できない 地獄の如き惨劇が広がる最中、ミカサは遂に自分の意思でエレンを殺すことを決意する。 残された命を救うため、愛しきエレンの、呪われたその人生を他の誰でもない自分が断ち切るために。 しっかり持っていたマフラーを自ら巻き、4人で最後の攻撃に出る。 本体の首は巨人体の口内に隠れており、アルミンが動きを封じている内にファルコがギリギリまで接近し、 飛散する瓦礫を回避しながらリヴァイが雷槍で歯の一本を粉砕し、遂にミカサが口内に侵入。 迷いなくその首を一刀に切り落とされ、エレンは死亡する。 彼の眼が最期に捉えたのは、怒りも憎しみもない、自分を生涯愛してくれたミカサの微笑み。 ゆっくりと目を閉じ、最初で最後の口付けを交わした。 自由を知りたかった少年よ…さようなら。 結末 (アニメ版における改変描写を軸に記述しています。原作既読者もネタバレ注意。) 天と地の戦いが始まる前、エレンはアルミンに隠していた本来の目的を「座標」を通じて告げていた。(*7) その目的は「愛」を以て自身を殺す選択に至ったミカサがもたらす結末に導くことと、アルミン達に世界の敵となった自身を討ち取らせ、英雄として以降の日々を安穏に過ごさせることにあった。 特に前者は「愛する者を、愛ゆえに自らの手で殺す」というミカサの決断こそが始祖ユミルにとっての「救い」であり、フリッツ王にただ尽くすことでしか愛を示せなかった彼女が2000年に渡って求め続けていたものの正体である。(*8) ただ尽くすことに終わらない「愛」の在り方を見届けた始祖ユミルは、 「進撃の巨人の能力で2000年前の自分自身にこの結末を垣間見せ、正史では自身の死によって家族との喰い合いを迫られた娘達を守るためにフリッツ王を見殺しにすることで巨人の力がユミルで途絶えた」と推察される限定的な過去改変を為す。 それによってユミルの民から巨人化の特性が消え去り、既に巨人と化してしまったジャン、コニー、ガビといった面々もただの人間になって生き残った。 また「地鳴らし」についても、マーレを含めた壁外世界に大打撃を与える事でパラディ島への報復・進攻をすぐにはできない様にするのが本当の狙いであり、全滅させることまでは本意ではなかった様である。 だが、壁の向こうにアルミンの見せてくれた「夢」だけでなく、「人」という敵がそれこそ無数にいたこと── すなわち幼い頃に夢見た「誰も見た事のない自由な世界」が現実には存在しなかった事が我慢ならなかったようで、世界情勢抜きにしても、「何をしてでもやった」だろうと述懐している。 そしてエレンのこの選択は、結果的に壁外人類の約8割を踏み殺すという前代未聞の大虐殺行為へと繋がり、それを成し遂げた「悪魔」を討ち倒させる事で「島の悪魔」であるアルミンたちの安全をもたらすという、あまりにも哀しすぎる結末へと至ったのだ。 もっとも、エレンにとってもこの結末は不本意極まりないモノだった。 エレン自身はミカサやアルミン、調査兵団の仲間たちと共に生きたい、生き続けたいと思っていた。 だが、受け継いだ「進撃の巨人」の能力は「エレンが人類を大虐殺し、ミカサに討たれる事で巨人の力をこの世から消し去る」という結末を、否応なく彼に見せつけた。 それをどれ程否定しようとも、行く先々で見るもの全てと能力を通じて垣間見た景色が一致しているという現実は、最終的にエレンを「進む先すべての敵を駆逐していく」という絶望的な戦いの道へと進む決心を抱かせた。 たとえそれが、「自由を求めて進む」という彼、そして「進撃の巨人」の性質とはあまりにかけ離れた道であったとしても。 この「未来の記憶」が彼にもたらした絶望、そして地鳴らしを引き起こした真の要因についてアニメ版では特に大きく補完されている。 彼自身、死ぬまでの未来を知っていながらすべては仲間たちを守るために大虐殺を引き起こすのだとずっと思い込んでいたが、 独断専行が切っ掛けでサシャが凶弾に斃れ、始祖の力を掌握しても歩みを止められないままにハンジは燃え尽き、 フロックら同期とも思想が反するというだけで壮絶な殺し合いをさせた。 そして、この未来を知りつつもどうにか仲間を死なせないように立ち回ることを道の世界で何度も繰り返したらしいが、それでわかったことは自分が知る範囲の未来の記憶は寸分違わず実現するという事実だけであった。 サシャとハンジ達が何度も同じ死を迎えたことを見せつけられ、すべての世界線でアルミン達と殺し合いになり、 ミカサと逃げた世界線ですら結局人類の8割を踏み殺し、ミカサに愛を以て殺された。 一つとして変わることの無い未来、そして自分に心底失望し、その有様をアルミンの言った通り「自由の奴隷」だと自嘲した。 地鳴らしによって死に絶えた亡骸が海に沈み、地平線の先に広がる血の海を見せられたことで激昂したアルミンもこれには絶句し、エレンは続ける。 どうしてこんな結末を迎えることしか出来なかったのか。それは、どこにでもいるありふれたバカが絶大な力を得てしまったからだ、と。 彼の少年期から見られた「気に入らないものを力ずくで消してしまいたい」という反社会的な欲求を抱え込みながら、安穏な解決法に至るほどの知啓を持たない、欲求と理性に折り合いを付けられない少年が神にも等しい力を得てしまい、「自由」という言葉で自分を虚飾したまま自分に向き合おうとせず、力に飲み込まれた。そういったエレンの心の弱さと愚かさが、この結末を招いたのである。 ここに来てそのことを痛感し、悔いるエレンにアルミンが続ける。 「わかるよ… この世から人を消し去ってしまいたいと思ったことなら 僕にもある」 あの穏やかなアルミンに同調されるとは思っていなかったのか、そんなのは嘘だと返すが… 「でも…エレンに外の世界の本を見せてたのは… 僕だ」 「誰もいない自由な世界をエレンに想像させたのは 僕だ」 壁に囲まれた仮初めの平和に生きていた2人。エレンはいじめられていたアルミンに手を差し伸べ、すぐに友達になった。 ある日、アルミンと一緒に見た外の世界の本から、エレンは初めて「自由に満ちた未知の世界」と「囚われる自分の不自由さ」を知った。 いつしか未知の世界を冒険する夢を抱き、巨人への憎悪がその夢を塗り潰し、外の世界の現実を知り、夢が終わる。 夢への憧れも、夢への失望も、すべてはアルミンが見せた本の世界から始まった。 だから、 「ありがとう… エレン 僕に壁の向こう側 この景色を見せてくれて」 「これは僕たちがやったことだ」 「だから、これからはずっと一緒だね…」 「8割の人類を殺した罪を受けて苦しむんだ」 「二人で」 アルミンはこの大虐殺を引き起こしたエレンに寄り添い、エレンの共犯者として地獄に堕ちることを誓う。 お互いを抱きしめ合い、遂に二人の時間は終わりを迎えようとしていた。 ここで過ごした記憶はすべてが終わるまで消されること、次は殺し合いになることを互いに了承し、二人は別れる。 あるかもわからない地獄で巡り合うその時まで。 死が広がる赤い海に照らし出された、途方もなく続く青い空の下で。 アニメ版のこのシーンは原作と大きく構成が変わっており、 特にアルミンの「殺戮者になってくれてありがとう」というセリフは受け手次第で「虐殺を肯定している」「まるで他人事のように聞こえる」とも取られかねなかった。原作の連載終了以降、最終話のトリとも言えるこのシーンでの反応を受けて諌山先生も後悔が残っていたらしく、おそらくこの部分が原作者によるネーム修正とされる。大殺戮を犯したエレンを糾弾しながら、その責任を自分に認めて受け手の解釈が分かれる余地を無くし、地獄に堕ちてでもエレンを孤独にさせない「親友」としてのアルミンの在り方が強調された。エレンとアルミン、二人の「永遠の友情」を最後の最後に引き出したこの改変は概ね好評を博している。 ちなみに、原作・アニメ共々ミカサについてはデタラメのアッカーマンの性質を挙げて「嫌い」と言い突き放したものの、 座標での対話の中で「こんな女泣かせのことは忘れて幸せになるべき」「案外すぐにいい人見つけてあっさりしてる気もするなあ」とアルミンが煽った際には 「そんなの嫌だ!!ミカサに男ができるなんて!!」 「一生オレだけを想っててほしい!!オレが死んだ後もしばらく…10年以上は引きずっててほしい!!」 といった具合に、本音を引き出そうとしたアルミンですらドン引きするほどの重い恋心をここに来て吐露していた。ラスボスの姿か?これが… やがて記憶が戻ったアルミンは、ミカサに抱きかかえられたエレンの亡骸を見て、枯れるほどに泣き崩れた… 誰よりも自由を渇望し、何よりも仲間と親友、そして愛する人を守り、共に生きたいと願った少年。 しかしてその果ては、自由という名の鳥籠に囚われた姿で、かつて憎んだ相手と手を取り合った仲間たちと殺し合い、そして愛する人の手にかかり、永遠の別れを告げるというあまりにも残酷なものだった。 だが、止まる事無く前に向かって進撃を続けた少年は、「この世から全ての巨人を駆逐する」という幼き日の誓いを、図らずも達成した。 そして、亡骸の首は最愛の人──ミカサに引き取られ、シガンシナ区内のとある丘の木の下に埋葬された。 名を刻まぬ小さな墓石は、幼き日、そこを目指して三人一緒に駆け出した、あの丘の木の下に……… 854 サイアイノ アナタ ココデトワノ イネムリニツク ●余談 作中では人類反撃の希望として見られる巨人化能力だが、肝心の戦績は巨人化2回目以降敗北気味。 勝っても殆ど辛勝に近い。 というのも2回目以降戦った相手がエレンと同じく巨人化能力の持ち主、つまり理性を持った巨人であり しかもその正体がアニ(4位)、ライナー(2位)、ベルトルト(3位)と、揃いも揃ってエレンより成績上位者 さらにアニに至っては「格闘術」という得意分野で上回られている(というかエレンの格闘術はアニの指導の賜物)と相性最悪であるのが大きい。 まあ、それでも善戦したのだが… しかし、ライナーこと鎧の巨人を圧倒することには定評がある。 鎧の巨人との初のタイマン勝負では、「九つの巨人」の中でも弱い部類である進撃の巨人の力しか保有していない状態にもかかわらず、打撃が効かない鎧の巨人(ライナー)に関節技を決めてあと一歩まで追い詰めていた。超大型巨人(ベル…なんとか君)の奇襲のせいで敗北したが。 その後のウォール・マリア最終奪還作戦での二度目となる鎧の巨人とのタイマン勝負では、硬質化能力を応用した硬質化パンチで圧倒。多少の反撃を受けるも、今度は関節技で追い詰め、仲間達が雷槍を打ち込む隙を作った。因みに、この日ライナーは二度負けた。もう帰れお前。 5年後のウォール・マリアでの戦いではライナーから「お前は一人なら脅威じゃない」と言われ、対峙することになったが、当のライナー=鎧の巨人は一方的にボコられるばかりで読者からは「お前は集団でも脅威じゃない」と言われる始末である。 時期やメディアによって容姿に変化があり、アニメ版では少年らしさを強調するように眉が太くなり、24巻で髪を伸ばし、26巻からは結ぶようになっている。 「エレン」という名はトルコでは「聖人」を意味する男性名詞(スペルもトルコ風の「Eren」)。 ネタにされがちだがエレン自体は… 目の前で母を喰われた。 巨人化能力の原因は知らぬ間に父を喰っていた事だった。 母の仇の正体は父の元妻で、しかも彼女は無意識の内に父との最期の約束を守っていた。 父から受け継いだ力の一部は、父が仲間の家族を殺して得たものだった。 力の代償は短命化で、気が付いたら既に余命が削れていた。 瀕死の幼馴染を何とか助けようと請い叶うも、その方法のせいで結果的に彼の寿命も減らしてしまった。 壁の向こうにいた人間が真の敵で、敵方の一人に異母兄(=自分が終わらせた母の仇の息子)がいた。 と無茶苦茶ハードな人生を歩んでいる主人公である。 中の人の梶さんはエレンとの長い付き合いから自分も影響され、どんどん凄みが増したり、なんか機嫌も悪くなったりとエレンそのものになりつつあると語っており、自分がどうなっちゃうのか怖いと語っている。 最終回を前にNHKでは『プロフェッショナル 仕事の流儀』で特集が組まれている。 番組はパラディ島地下牢内でインタビューを受けたという体で進行しており、その中で自身がサウナーであることを明かしている。 そしてその新規セリフの脚本については作者から指名される形で梶裕貴自身が書き下ろし、声を吹き込んでいたと梶裕貴自身が語った。 なお「敵」について同僚のミカサさんは巨人について語っていたが、エレンは上司のリヴァイさんの薫陶もあってか彼と共に「汚れ」について語っている。 ちなみに4期前半が放送された2021年には、別な世界でリヴァイ役の神谷浩史氏や父グリシャ役の土田大氏と同じ「戦隊ヒーロー経験者」なんて共通点が出来、 さらに別な世界では兄ジークと同じ声の参謀と複雑な関係性を持つ戦士を演じていたりする。 ●台詞 「どうしてだって…? そんなの…決まってんだろ… オレが!!この世に生まれたからだ!!」 「オレ達は皆 生まれた時から自由だ それを拒む者がどれだけ強くても 関係ない 炎の水でも氷の大地でも 何でもいい それをも見た者は この世界で一番の自由を手に入れた者だ」 戦え!! そのためなら命なんか惜しくない どれだけ世界が恐ろしくても関係ない どれだけ世界が残酷でも 関係ない 戦え!! 戦え!! 戦え!!」 「大体…あなた方は… 巨人を見たこともないくせに何がそんなに怖いんですか? 力を持ってる人が戦わなくてどうするんですか 生きる為に戦うのが怖いって言うなら力を貸してくださいよ この…腰抜けどもめ… いいから黙って、全部オレに投資しろ!!」 「ライナー…ベルトルト… このッ… 裏切りもんがあぁあああああ!!!」 「あの日…」 「壁が破られ オレの故郷は巨人に蹂躙され」 「目の前で母親が巨人に食われた…」 「あの日から…」 「そんなもん 何度でも巻いてやる。これからもずっと オレが何度でも」 遥か先の未来 エレンがこの世を去ってから幾星霜。 夫婦のように見える男女(*9)と赤ん坊、墓に花を手向ける老夫婦とその家族など、 様々な人間が時間の経過と共に描かれる。 出棺されゆくマフラーを巻いた老女の姿が途中で描かれ、 ミカサ達はエレンの望み通りに天寿を全うするほど長生きしたのだろう。 実質的に世界の覇権を握ったパラディ島は発展し続け、 人物の移り変わりとともに文明の発展を読み取ることが出来る。(*10) だが、いつまでもその平和が続くことは無かった。 「地鳴らし」による憎悪か、それとは無関係にしても止めることが出来なかったのか、 いずれにせよ、生き残るために抗った戦いの歴史も、島の未来を掴んで得た文明も、 すべては人の愚かさが再び招いた争いの下、灰燼に帰す。 それから更に永い時が経つ。 崩れたままの文明の跡地には草木が生い茂り、この島で暮らす者もいなくなったようだ。 ある時、犬を引き連れた少年が既に亡きシガンシナ区の地に辿り着く。 そして、手入れする者のいなくなって久しいエレンの墓がある樹を発見する。 かつて巨人の力の根源が潜んでいた樹に酷似する、異常に成長した樹を。 その大樹の洞に少年と犬が並んで入ろうとするところで、進撃の巨人の物語は終わる。 何事もなくただ樹から出てくるのか。 それとも始祖ユミルのようにこの少年が巨人の力を手にし、再び惨禍が巻き起こるのか、 すっかり荒れ果てた世界を再生させるべく、その力に可能性を見出そうとするのか。 それを識る者は、どこにもいない。 二千年…若しくは…二万年後の君へ・・・ いいから黙って追記・修正しろ! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 多分望んだ自由があるのはコラボなんかの世界事情自体が違う状況か巨人中学校みたいなパロ世界くらいなんだろうなあ・・・。 -- 名無しさん (2021-04-12 07 09 40) グラブルコラボあたりの方がハッピーだろうな。コラボイベでよくある異世界転移系じゃなくて「パラディ島自体がグラブル世界の一部」って位置づけなんで、イベント終了後もエレン達はグランサイファーに乗って彼らにとって未知の世界を旅してる(たまにシャークネードと戦ったりする)わけで -- 名無しさん (2021-04-14 08 16 25) 平和でそれなりに自由なスクールカースト世界でも、刺激がなくて無気力状態だからなあ…結局どんな世界でも不満を持つような気もする -- 名無しさん (2021-04-14 18 13 52) エレンって本当に死ねたのかな……何というか、ユミルの代わりにあそこに縛られてるんじゃないかなって不安になってくる -- 名無しさん (2021-04-14 20 59 06) ミカサに激重恋愛感情持ってたみたいだけど、結局最後まで行動起こさなかったんだな…キスしたのも死後ミカサからだし -- 名無しさん (2021-04-14 21 10 34) 最終的に巨人をこの世から一匹残らず駆逐してせしめたとも言えるのかな? -- 名無しさん (2021-04-14 22 34 46) 結果として自分がミカサを不幸にしたことはあの世からでもミカサに土下座して謝るべきだと思うの -- 名無しさん (2021-04-15 00 54 11) あのままだとミカサは一生独身なのがほぼ確定だからな。10年引き摺ってて欲しいとアルミンに吐露したけど、10年なんかじゃ済みそうにないぞエレン -- 名無しさん (2021-04-15 00 59 51) ミサカも一応エレンがこの世に居ないこと自体は受け入れてるし、エレン討伐組と再会を区切りにして別の恋を探したりもするかもしれないし……。 -- 名無しさん (2021-04-15 01 05 21) ブギポ世界なら殺害対象になってた男 -- 名無しさん (2021-04-15 07 06 02) ミカサへの激重感情の隠し方が上手すぎて最終回まで全く気づかなかったよ、参りました -- 名無しさん (2021-04-26 10 33 45) 偶然とは言え、ミストバーン声の兄がいるヒュンケル・またはニンジャブルー声の父を持ちキュアマーチ・パパイヤ声幼馴染がいる戦隊黄色兼ロボとなったのは凄いというか、何でこのタイミングでというか…。 -- 名無しさん (2021-05-19 10 42 28) ↑4 …イヤだ!一生オレだけを思っててほしい!!!!!! -- 名無しさん (2021-05-19 15 16 03) 「自由を知りたかった少年の最期 以下、131~138話以降のネタバレを含みます。」のところいい加減誰か追記しないの? -- 名無しさん (2021-08-04 02 16 19) ログ化しました -- (名無しさん) 2021-08-28 00 29 02 ネタバレの項目が読みにくいんだが。つーかここまで詳細に書く必要あるのか?完全に文字バレレベルなんだけど。 -- (名無しさん) 2022-01-17 14 43 28 こんな読みづらい項目にしたのは何処のどいつだ -- (名無しさん) 2022-01-17 15 25 12 別に女装ネタとかないのに、成長エレンって「女性名のエレン」が似合う美人さんに見えるんだよな。 -- (名無しさん) 2022-01-26 14 16 05 髭のおっさんなんだよなあ -- (名無しさん) 2022-01-26 15 59 48 エレンにとっては王家もまた奴隷で大嫌いだったのだろう。言ってることやばいけどグリシャに王家を皆殺しにさせるシーンは大好き。 -- (名無しさん) 2022-01-28 01 13 29 息子のために使命捨てようとしたのに当の息子に脅されて使命果たすの可哀想だなグリシャ -- (名無しさん) 2022-01-31 18 30 32 若干見やすくなるよう調整してみました。みやすくなったろうか -- (名無しさん) 2022-02-03 11 00 46 マーレ編からのエレンとライナーは色気がやばい。これで二人とも童貞なのどうかしてる -- (名無しさん) 2022-03-06 03 35 19 負傷兵姿は大人の色気があるし、髭剃ったら美人な女性に見える -- (名無しさん) 2022-03-06 03 37 31 読みづら過ぎて何書いてるかさっぱりわからん…こういうページに書くべきあらすじってキャラの一挙手一投足ではないんじゃないか…? -- (名無しさん) 2022-03-28 13 30 55 長くて読みづらい上に、漫画の台詞や描写を書きすぎていて問題になるため、整理します。 -- (名無しさん) 2023-06-27 20 59 14 どうでもいいことを書いてあげよう。15歳時は身長170センチ。19歳〜は身長182センチとかなり伸びてる。ちなみにグリシャも182センチ、兄のジークは183センチ。15歳時は同じ身長だったミカサは176センチ。流石にエレンの方がデカくなったんだねえ -- (名無しさん) 2023-06-28 03 30 34 海見てからのエレン美人すぎる -- (名無しさん) 2023-09-26 01 54 25 共犯者ね… -- (名無しさん) 2023-11-05 02 05 03 エレンとアウラは夫婦しゃない? -- (名無しさん) 2023-11-22 13 54 21 名前 コメント すべてのコメントを見る
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エレン・イェーガー 年齢:15歳(アニメ公式HPより) 性別:男性 身長:170cm 体重:63kg 家族:父(グリシャ・イェーガー)、母(故/カルラ・イェーガー) 髪:黒 所属:第104期訓練兵団34班→調査兵団 ウォール・マリアの南端、シガンシナ区出身。 訓練兵団卒業成績は、総合5位、対人格闘はミカサに次いで2位。 本編開始以前 アルミン・ミカサとは幼馴染で家族のような存在。(ミカサと出会ったのは9歳当時。アルミンとはそれ以前からの友人) 9歳当時、アッカーマン一家を襲った強盗を殺害している。 アルミンの祖父が隠していた「外の世界の本」の話に影響を受け、壁外を探検したいと願うようになる。 後に目の前で母親が巨人に食われ、以来巨人に対する強い憎悪を抱く。 訓練兵団時代、アニから格闘術を(どの程度の指導だったのかは不明だが)学んでいた。 本編 初陣でアルミンを助ける為に巨人に食われ、巨人化する能力に目覚める。 巨人化能力の原因・要因は作中で明言されていないが、父・グリシャに注射された液体が原因という説が濃厚である。 グリシャに注射された前後の記憶を失っている。 トロスト区防衛戦の際に初の巨人化。能力の制御は出来ておらず、また巨人化中の記憶もなかった。 巨人化が解けた後、人類の敵として殺されそうになるが、アルミン・ミカサの協力とピクシス司令のとりなしにより、トロスト区奪還作戦の要として処刑を免れる。 トロスト区奪還作戦ではやはり能力の制御を失い、ミカサを攻撃したり、巨人体の中で眠りについたりしていた。 最終的には目覚め、ウォール・ローゼに開いた穴を岩で塞ぐ事に成功する。 エレン巨人体 15m級。黒髪。耳が尖っており、口唇がなく歯が剥き出し。 初回及び三回目(トロスト区奪還作戦)の巨人化ではうまく自我を保って体を制御する事が出来なかったが、女型戦以降はかなり制御出来るようになっている。 「お前が」が「オアエア」になるなど、唇や舌を使った発音が不明瞭になるようである。 性格 初陣や審議所での様子を見る限り、非常に頭に血が上りやすい性格である。 良くも悪くも素直で、デリカシーに欠ける・空気の読めない発言が多いが、他人に教えを請うたり、上司の指示に従ったりする事は嫌がらない。 ミカサ・アニ関連のやりとりから、恋愛には関心が薄いものと思われる。(というか、女性キャラクターに“女性扱い”をしない) 母親の仇を取るため巨人に強い復讐を誓う、巨人化して理性を失った状態でもトーマスを食った巨人に激昂するなど、家族や仲間に対する思いが強い。 名前 エレンは綴りによって違うが、Ellenなら女性名、Erenなら男性名。イェーガー(Jäger)といずれもドイツ語。
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無口系腹ペコ少女 戦闘においては高火力の攻撃型 特性により効果が上がるので美味しい料理ができたらぜひ食べさせてあげよう 余談だがミサカと名前が紛らわしい / / ̄` /{ 〈{ . <  ̄ ̄ .. .` ー― - . _ { 乂_ヽ/ `ヽ. .... `ー - ニ=- `ーァ‐ .. 丶 .. \ ...\ // 、ヽ .. 、 \ .. >-==--. //″ i {\ト、 ..\ 丶 ... \ ..ヽ '/ ′ i | .. { \<、 .\ ...、 \ . . \ .. .、 〃 ′ i ト、 .{ /,ィ'テモ气圦i ..、\ ....ヽ .. ヽ ...ヽ ' j .ト、、\ .\ ′辷彡 | ヽ.\寸 ... ヽ ト、 . { /, . 弋三、< .\ | i i レヽ ...、 ... ヽ! ,' ハ .. Vん }j  ̄ ̄ 八 i ヽト、 .ヽ ..、‘,. ソ.,゜ ! .、ヽ ` `´ 丶 _ノ | レ>┴、 リ |ヽト、 ト、 ! i { . i .、 心 '。⌒ /|-=ニ三Ⅵ { ヽ ヽ! ソ | { '. !ヽ ..\ > ,|;i=ヽ-=ニ三\ ゝ. 八 .、 ‘.、 \ .\ .> _ <ヘ;!-=ニ三ニ=/三=- .. `ヽ ヽ . \ .\ /*+*+*」\-=ニ//-=ニ三ニ=ミ \ ⌒i|ハ了*Γ-=三.>//-=ニ三三ニ=-  ̄ ___ノ,;;;「'*+|i-=三/ニ/' -=ニ三三三ニ=- _ .*+*+*+*+*+*+*+*>―ヽ.-=/∠-=ニ三三三三ニ=- ,.*+*+*+*+*ァ―┬r―../" }ニ/>ー ⌒ー-、-=三ニ=-/_/*+*+*+*+*' /∠ニ=イ / ̄、 i . }______∠、 、+*+*+*+*/ . < ̄ / _{r==┐_,′ /! ! i !;;};;;;;;;;;;};;;;;)/ 、*+*+*/ / >‐┴=彡イ;{ ヘ;!_,ハ. !_ノT勹フ⌒´ ̄ ̄/  ̄ ̄/ ̄ ̄/ミ/ ̄,.-=≪辷ニニニユ二´--イ∠、==== ====== =====ゝイf三三三三彡<二フト-==彳==╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ ≪ステータス≫ ○ミカサ ■総合■ 【速 技】 【戦闘力:101】 【防御率:並(4)】 【疲労無視:33%】 【攻撃低下無効】【高確率で追加攻撃】【奇襲に強い】 ■常時スキル [★]立体起動 … 「ワイヤーを敵や障害物にひっかけ続ける事で『飛翔』状態かつ高速で動ける」 ■確率スキル [3]肉剥ぎ … 「低確率で与ダメージと部位破壊力が大きく上がる」【技】 [2]直感回避 … 「低確率で攻撃やスキルを回避する」【技 速】 [3]牽制飛空 … 「高確率で無効化スキルと相殺する」【速】 ■戦闘スキル【1/T】 [☆] スイッチ … 「自分を味方の位置に強引に差し込む交代術」「連携率上昇」 [2] 急所削ぎ … 「敵の防御率が低くなっているほどダメージ増加」【1/1】 [3] 空中回転斬り … 「広範囲の敵に大ダメージ。『立体起動』成功で特大ボーナス」【1/1】 ■固有能力 [2]制空支配 … 「『巨体』系や『飛翔していない敵』にダメージボーナス」「無茶な動きが可能」 [3]美食屋 … 「疲労しやすい」「料理の効果上昇」「部位破壊しやすい」 ■装備■ 【超硬質ブレード+2◆双剣】[切れ味+][凍結]― 「【26】」「50%『追加攻撃』」 【暗闇のマント◆防具】… 「防御率【3】」「回避率増加」「暗闇 破損耐性」 【立体起動装置◆装飾】―「【10】」「"浮遊"状態」 +仕様変更前 スキルの変更具合などの参考用 ■総合■ 【体力:@4】 【攻撃力:86】 【疲労無視:30】 【攻撃低下無効 50%/追加攻撃】【M S】 ■セットスキル [2] 直感回避 … 「60%(25) / 攻撃系セットスキル二つ無効」【技/無】 [2]牽制飛空 … 「70%(30)/ スキル無効系一つと相殺」【技/防】 ■バトルスキル [1] 急所削ぎ. … 「ダメージ+【30】 / ガードには無効」【1/1】 [3] 空中回転斬り … 「敵全体に接近【86】」 【1/1】【固有 123】 [☆]スイッチ … 「【M】と【S】を交代する」 ■固有能力 [2]制空支配 … 圧倒的運動量で空を翔ける――"浮遊"系を持たない相手へ優位に立つ ┗「最終ダメージ【+50%】」【M S】 [3]美食屋 … 「疲労二倍」【M S 他】「料理の効果上昇」「CC+6」超高燃費少女。 ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ ■装備■ 【超硬質ブレード+1◆双剣】[切れ味+]― 「【20】」「50% / 半減の『追加攻撃』」 【立体起動装置◆装飾】―「【10】」「"浮遊"状態」 CC(キャパシティコスト)【13/16】 ≪パッシブスキル≫ [★]超硬質ブレード … 「自身 "攻撃低下無効化"【M S】」 [4] 無双剣術 … 「【51】」 [1] ??? … 「【15】」 [☆]エアリアル… 「【10】」「体力+2」 [2] 空翔業 … 「疲労無視+15」 [☆]武技 … 「『技』成功率を最大+50%」「疲労無視+15」 [1] 技量突破 … 「『技』成功限界+10%」 [☆]武空術 … 「"飛翔"状態 / 一部スキルを無効化」「技スキル成功率 限界+10%」 [4] 隠遁 … 「奇襲防御率+40%」